松山城のふもとに、松山藩11代藩主松平定通が先祖の神霊を祀るために創建した「東雲神社(しののめじんじゃ)」があります。
ご利益は所願成就、商売繁盛、五穀豊穣、学業成就、合格祈願など。松山城を訪れたついでに参拝してきました。
入口は松山城ロープウェイ乗り場のちょうど隣。
この石段を上って神社へ向かいます。ちなみに、全部で200段はあるんだとか…。
階段を上がり、開けたところにやってきました。上を見るとまだ階段は続いています。今回は階段を上ってきましたが、ここまではスロープがあって車でも上がれます。
車が乗り入れられるのはここまでで、ここから松山城までは徒歩のみとなります。
立派な山門をくぐり、さらに進みます。
幹は細いですが参道の階段にまでせり出している、ナンジャモンジャの木。
松山市の天然記念物だそうです。和名「ヒトツバタゴ」。名前の由来がおもしろいですね!
さらに進みます。
鳥居をくぐって登る階段が最後のようです。
やっと本殿にたどりつきました。途中休憩するフラットな道もあったのでそこで休憩するのがおすすめです。
まずは御手水所で身を清めます。
お水をたたえる鉢の上に竹で作った覆いがほどこされていました。これがとてもよくできていて取手をひいて開閉式になっており、合理的かつ上品な造りで微笑ましかったです。
東雲神社は、国の重要文化財と愛媛県指定有形文化財をもっています。松山藩では能が盛んだったようで、その名残のようですね。
藩崇敬の役割のほかに、天照大神、豊受姫神、天穂日命(久松松平家の家祖神)、菅原道真公(久松松平家の家祖)をお祀りしています。
本殿は伊勢神宮と同じ神明造。素朴かつ重厚な感じがします。
学業の神様をお祀りしていることもあり、たくさんの学生さんの合格祈願の絵馬が備えられていました。
中が見えるように解放されていたので、しばらく眺めさせていただきましたが、凛と静まりかえっています。ここで能が奉納されるとか。
張り紙がしてありました。ここには御朱印などをもらう社務所は常設されていないようで、正月の三が日のみとのことです。
境内は清潔に整備され、気持ちのよい神社です。階段で運動にもなり良い参拝ができました。
社殿に向かって左脇の道。ここからも松山城に徒歩で行ける道となっているので、ぜひ松山城と一緒に訪れてみてください。
- アクセス:伊予鉄バス「ロープウェイ前」から徒歩1分、伊予鉄道市内電車「上一万駅」から徒歩6分