放浪の俳人として知られる「種田山頭火」。教科書にもよく出てくる人物なので、名前だけは聞いたことがあるという方も多いのではないしょうか?
そんな山頭火が終焉を迎えた場所が松山市にあります。
場所は愛媛県護国神社の近く。
愛媛県護国神社の前の道を川沿いに西に5分ほど歩いていくと…
右手に「俳人山頭火の一草庵みち」「御幸寺山」の石碑が見えてきます。
ここを右折し、ゆるやかな坂を登ります。右手の小高い山が「御幸寺山」。
ほどなくして「一草庵」に到着です。
種田山頭火は山口県出身。自由律俳句を作る俳人の代表とも言われる人物です。
そんな彼がなぜ愛媛県松山市の道後のはずれの地を終焉の地としたのか、興味が湧いてきますね。
ちょうど季節は梅の花の頃。新緑も芽吹きだしてうららかな春の陽気。穏やかな庭の様子です。一番奥に見える小さな家が山頭火の暮らしていた家です。
山頭火は大正15年から一笠一杖一鉢の行乞行脚の自由な旅をし、その間各地を転々をしましたが、友人の好意で御幸寺の境内に定住することになり、ここを一草庵と名付けたそうです。
支援者の友人にここを提供されたときの歌が句碑になっています。
ここを終焉の地と決めたときの歌だそうですが、説明の最後のところの「草燃ゆる」と詠んでいる、のところに、ほっこりしました。
旅の日々から根をおろし、安堵と充実を感じていたのかもしれないな、と私なりに解釈しました。
一草庵では種田山頭火の生い立ちや年表、ここでの暮らしぶりなどをより詳しく知ることができます。
お手洗いやベンチもあり、山頭火関連のイベントなども開かれているようです。
山頭火にちなんで俳句ポストもありました。
訪れた記念に一句ひねってみてはいかがでしょうか?そのときは山頭火にならって自由に感じたままもおもしろいですね!
- 料金:無料(外観見学自由)
- アクセス:伊予鉄「赤十字病院前電停」から徒歩10分
- Web:https://www.city.matsuyama.ehime.jp/
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